2021年5月14日 07:00
松坂桃李&広瀬すずが向き合った“命のしまい方”「まだ答えが出ないことが、僕の答え」
泯さんのあの痛み方は、観ているこちらまで苦しくなるぐらいで。お父さんや咲和子先生の心の葛藤含めて胸に来るものがありました」(松坂)
「咲和子先生のお父さんのシーンは、台本を読んでいるだけでも痛みが伝わってきて辛かったんですけど、実際に試写で観たらもうすさまじくて、胸がいっぱいになりました。あとは、最初に出てくる泉谷しげるさんと松金よね子さんの夫婦のお話も思い出深いです。泉谷さんの言葉にならない言葉を横で聞いているだけで胸がつまるような。あそこのシーンが撮影としても序盤の方だったので、そこからズシッとモードに入りました。」(広瀬)
ラーメンのすすり方で、同じ気持ちになってくれているのが伝わってきた
同じまほろば診療所のチームとして働く野呂と麻世。次第にふたりの間には同志のような、家族愛のような、不思議な絆が芽生えていく。ふたりが中華料理店で食事をするシーンは、本作の中でも特に印象的な場面だ。
「あそこだけちょっと違った撮り方をしていて。ほとんどカメラ目線だったんですよね」(松坂)
「だから撮影のときは、カメラの奥にちょこっとだけ松坂さんが見えているんです(笑)」(広瀬)
「ちょっとだけね。