2022年2月28日 17:00
青柳翔、戦前の銀幕スターを描いた舞台『三十郎大活劇』は「今やることに意味がある」
、「こういう作風はダメ」、「スポンサーがいるのでこういうのはダメ」、「映画ならできます……でもR指定が入ります」とかってよくありますよね。もちろん、いろんな方に協力していただいて作品を作っているので、さまざまな配慮が必要なのは当然ですが、ものを作る上で制限され過ぎてしまう現状は、僕自身、あまり良くはないと思っていて、この作品にはそういうメッセージがあるんじゃないかと感じています。
――そういう部分に関しては、もしかしたら1994年当時よりも今の方が、人々の心に響くかもしれませんね?
青柳そんな気がしています。今やる意味がすごくあるなと思って、(劇中の時代に撮られた)昔の作品を観ています。この物語の時代の前後の銀幕スターの作品ですね。もちろんカッコいい部分はたくさんあります。この監督だから単調な言い回しでも渋く見えるという人もいますし、すごく風を浴びて立っていてこれは現代でやったらコメディだなというのもあったり。そういう滑稽さみたいなものも表現できたら楽しい舞台になるんじゃないかな?とか考えたり。
「なんでそんなに前を見た?」「今、なんで首をカクっとした?」「舌出した?」、「常に爪楊枝を持ってるね!」