北村匠海が振り返る10代の“戦い” 「正解を押しつけてくる大人に疑問を抱いていた」
でもそこからより自分たちのしたいことをやっていこうと決めて。みんなで楽器を練習して、いろんな音楽フェスに出たりした。今はやっと自分たちのことをバンドだって声を大にして言えるようになった気がします」
撮影/奥田耕平
今年4月に発売したアルバム『Junkfood Junction』では、あいみょんやUNISON SQUARE GARDENの田淵智也など豪華クリエイター陣が楽曲を提供。さらに、11月に配信された新曲『PM 5:30』では北村自ら作詞を担当するなど、充実した音楽活動を行っている。
「でももうDISH//のことを何と言われようが僕らには関係ないというか、DISH//はDISH//なんです」
そう胸を張れるのは、歩んできた道のりに確かな手応えを感じているからだ。
「今、自分たちは好きな音楽をやれている。そして、そこに対して探究心もある。それがすべてで。
僕が今、DISH//を続けているのは、これからの自分たちに懸けているから。まだまだ僕らは年齢も若いし、技術もない。その中で、ちゃんとより良いものを目指して戦っていかなくちゃいけない。そういう自分たちに今、期待しているんです」
大人への疑問や反発心が渦巻いていた10代。