2022年5月26日 17:00
今市隆二インタビュー【前編】新曲『辛(つら)』への想い「悲しみや喪失感に寄り添えたら」
そこで、タイトルを“辛”にしたり、日常会話をリリックに入れてみました。
――なるほど。だからこそ、親近感がある曲になっているんですね。
今市そう感じていただけたら嬉しいですね。
例えば、BTSが、世界的な存在になることでアジア人への見方も変わりましたし、音楽の聴かれ方も英語が主流でしたが、日本語がちゃんと愛されることも増えてきました。
世界で日本のアーティストが挑戦するとなったときに、決して英語ではなく、日本語で歌う強みがあるなと思ったので、こういった歌詞にもしています。
――口語を使うことで、楽曲に柔らかさも生まれますし、より没入感がありました。そこも意識したのではないでしょうか。
今市そうですね。今回、Chaki ZuluさんとJAY’EDさんと一緒に制作をしたんですが、このチームは4年前くらいから一緒にやらせていただいているんです。そこで話しているときに、口語を使ったアプローチが面白いんじゃないかというところに辿りついて、“マジ”という言葉や“辛”という言葉も初めて使ったんです。
すごく新しい表現ができたんじゃないかなと思っています。
――タイトルもすごく引きがありますよね。