加藤和樹インタビュー ミュージカル『BARNUM』日本初演にむけて
映画とは違う、このミュージカルの魅力はどんなところに感じていますか。
我々が舞台上でやるのはサーカスではない、というのは大きな違いです。サーカスを作り上げた人物の人生を描く中で、そこにどんな人間ドラマがあったのか。メインは、僕が演じるバーナムと、妻のチャイリー、この夫婦間の愛情や、あるいは日常と興行のあいだで揺れ動く思いの中で、それでも前に進むバーナムの行動力といったものだと思っています。興行師である彼がどんな人生を歩んだのか、そこに注目してほしいです。あとは、サイ・コールマンの音楽が素晴らしく、胸が高鳴ります。本当にサーカスにいるような楽曲が多いんですよ。心が弾むような、ワクワクさせられる楽曲ばかり。
歌稽古をしていても、楽しい気持ちになります。素晴らしい音楽と、その音楽に乗る言葉の魅力はこのミュージカルのみどころですね。
――サーカスシーンは、世界三大サーカスのひとつである木下大サーカスが特別協力するというのも楽しみです。加藤さんは先日、木下大サーカスを実際に観にいかれたとか。
めちゃめちゃ感動しました! 自分もお客さまに対して何かを表現する身ですので、あそこはどうなるんだろう、これはどうなっているんだろうと見ようとするんですが、まったくわからなくて。