眞島秀和が老執事を演じる朗読劇『日の名残り』本日開幕
と屋敷を切り盛りしていた時代を思い出すスティーブンス。ダーリントン卿は、ヨーロッパが第一次大戦のような惨禍を再び見ることがないよう奔走するうちに、ナチス・ドイツによる対イギリス工作に巻き込まれていったのだ。品格ある執事の道を追求し続けたスティーブンスが、老境に差し掛かり、人生を振り返った末に至る境地とはーー。
見どころはやはり、可愛いもの好きの“イケオジ”に扮したドラマ、『おじさんはカワイイものがお好き。』が大きな話題を呼んだ眞島秀和の“老執事”役。また、劇作・演出家として名高いマキノノゾミが、珍しく役者として舞台に立つことも見逃せない。なお、マキノは「ダーリントン卿ほか」、ラサール石井と桂やまと(ダブルキャスト)は「ファラディほか十数役」を演じるとのこと。注目の朗読劇『日の名残り』は、本日9月30日(水)に東京・あうるすぽっとで開幕後、兵庫、山形、岩手でも上演される。
朗読劇『日の名残り』
原作:カズオ・イシグロ
訳:土屋政雄
上演台本・演出:村井 雄
10月4日(日)まで あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
10月6日(火)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
10月9日(金)山形・伝国の杜 置賜文化ホール
10月11日(日)岩手・盛岡劇場 メインホール
文・町田麻子