2023年10月16日 11:00
【オフィシャルレポート】日仏共同制作の「アートなサーカス」が進化して再演 『フィアース5』稽古場より
大まかな動きを全員が把握したうえで、映像で確認できない細かい動きや、その動きが発生する理由などを初演からの続投メンバーが説明して補っていく。
道具の転換も全て演技中にキャストの手によって行われ、シーンによっては動線や順番を間違えると大事故になりかねないため、映像で確認→声を掛け合いながらゆっくり動く→音楽に合わせて動く、という作業を不安がなくなるまで繰り返す。
腑に落ちないところがあれば、話し合いをして動きを変えることもあるらしい。個々の超人的な動きばかりに目を奪われがちだが、あちらこちらから「頭がパンクする」という声が聞こえてくるとおり、これはなかなか頭をつかう作業も多そうだ。実際にはセカンダリーキャストが動かす器具や小道具、照明などもあるため、手が足りないところは舞台監督や吉田がカバーする。
ボワテルからのメッセージ
リハーサル終了後には、フランスにいるボワテル、セカンダリーキャストの山本、安本とZoomを繋ぎ、顔合わせおよび打ち合わせを行った。
ボワテルからは、
・作品のテーマは「粘り強さ」であり、失敗しても根気よく続けることで成功にたどり着く姿を描いていること。また、それは、日本のことわざ「七転び八起き」