『最後の乗客』不思議な都市伝説から始まる号泣必至のストーリー【おとなの映画ガイド】
で俳優デビューし、NHKの大河ドラマ含め数々の作品で活躍する実力派俳優。奇しくも、8月17日にシネマ・ロサ1館で封切られ、その面白さから現在139館以上での拡大公開が決定している自主制作映画『侍タイムスリッパー』で、キーマンとなる時代劇の大スター役を演じている。本作もそうだが、渋い演技の中から溢れだす“人情味”がたまらない。
監督は、制作・原作・編集も手掛けた堀江貴。南カリフォルニア大学映画学科を卒業後、大江千里のミュージックビデオなど、数々の映像制作で活躍するクリエーターだ。宮城県仙台市出身。東日本大震災のときはニューヨークにいて罹災はしなかったが、震災直後から追悼式には毎年欠かさずに出席するなど、「生を受けた故郷のために 何ができるか」を自問しつづけ、『リバース Tohoku 2021 〜輝く未来へ〜』プロジェクトを立ち上げた。 その最初の一歩が、この「東日本大震災10年メモリアル作品」の制作だったという。
撮影監督の佐々木靖之も宮城県の出身。『寝ても覚めても』(濱口竜介監督)、『あのこは貴族』(岨手由紀子監督)、『Cloud クラウド』(黒沢清監督)などを手がけた名手だ。