『唄う六人の女』で注目の桃果、俳優としての目標は「人の感情を動かし、影響を与えられる存在」
宇和島を演じる山田について、「すっごく悪い役ですが、現場ではすごく優しい方。私が怪我をしたときは、絆創膏を買って置いておいてくださった」と人柄の温かさに感謝の言葉。また、竹野内の印象は「見た目はダンディだけど、すごくかわいらしい一面がある」といい、「現場でみんなから『豊、豊』って愛されていた」と話していた。
そんな桃果が演じた“見つめる女”だが、その正体はフクロウの化身。当初は、桃果本人も「あくまで人間で、フクロウというのはイメージだと。6人の女の中では、純真無垢な少女という(立ち位置を)担当だと思っていた」そうで、現場でフクロウのような動きを細かく指示されると「あっ、本当にフクロウなんだと気づいた」と戸惑いも。それでも「難しかったですが、楽しかった」と振り返った。
劇中では、フクロウとして産卵するという難しい演技にも果敢に挑戦し、「不思議な気持ちでしたが、産んだ卵は自分の子どもだと思えました」。最後には卵が割られてしまい「すごく辛くなってしまって。一番感情が出る、自分にとっては大事なシーン。泥だらけになり、すごく叫んで、喉がやられるくらい、そのシーンは印象に残っています」と体当たりの演技に、誇らしい表情だった。