くらし情報『山本耕史「僕が出ることはもうないと思っていた」再びマークを演じる『RENT』の魅力』

山本耕史「僕が出ることはもうないと思っていた」再びマークを演じる『RENT』の魅力

でも実は一番感情が激しく動いているし、葛藤している役でもあるんです」

物語の語り手であり、登場人物のひとりでもある。それは、物語の内と外を行き来する存在だとも言えるのではないだろうか。

山本耕史「僕が出ることはもうないと思っていた」再びマークを演じる『RENT』の魅力


「舞台が額縁だとしたら、マークはひとりだけ額縁の前に立って、お客さんに『こういうところから始めますよ』と伝えているんです。そこから一旦額縁の中に入って物語の中でほかの登場人物と同じラインに並んでいるけど、いつの間にかみんなはそのラインよりも前に出ていて、マークだけが取り残されてしまう。その後、マークも仕事が認められて事務所にスカウトされるけど、『自分は自分のやるべきことをやる』とそれを断ち切って外の世界に出ていく。みんなとは逆の動きをしてそこから突き抜けるような役は、マークだけかもしれません」

そして気になるのは、「葛藤を抱えている」というマークと、山本自身には重なり合う部分があるのかどうか。

「マークは、ひとりだけ仕事が上手くいき始めて、でも仲間たちはどんどん上手くいかなくなっていく。ロジャーにも『お前はいつも仕事というものに隠れて自分を殺してる』『何から逃げてる?お前はずっと逃げ続けている』なんて言われて、成功していくが故の葛藤を感じますね。

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