2022年5月25日 07:00
成田凌&伊藤沙莉が選ぶ「10年後の自分に聴かせたい歌」
――劇中では登場人物それぞれがもがく姿が印象に残りました。お2人も、なりたい大人になれなくてもがいた時期はありましたか。
成田ありました。というか、今もモヤモヤ中だと思います。僕が世話になっている先輩って、ひとつひとつの出会いを大切にしている人たちが多くて。そういう懐が深くて、愛情深い大人と接すると、まだそこまでできてないなって思います。自分に余裕がないのか、まだ人を愛しきれていないのかわからないですけど、20代後半にしてまだまだ自分は足りていないなって思えるようになりましたね。
――ちなみに、今おっしゃった先輩というのは、たとえばどなたでしょう。
成田井浦新さんですね。人に対しても、物に対しても、事柄に対しても、すごく丁寧に生きられている。井浦さんを見ていると、自分もこんなふうになりたいなって思います。年齢を重ねて人を尊敬できるようになったし、同時に尊敬する人たちみたいには生きられないという感覚も最近はすごくあるかな。
伊藤私の場合、すごく大人になりたいかって言ったら、「別に…」ではあるんですね、正直。だからと言って子どもっぽいままでもいられないなと思いながら、ずっと中間にいる感じです。