嵐・大野智、作品展『FREESTYLE 2020』で見せる底知れぬ才能
自ら罰ゲームと期日を決め、100体を目標に作りはじめ、映画撮影の過密スケジュールの中にありながら目標を達成してしまうのだから驚きだ。1回目の個展開催のために自身に厳しいスケジュールを課し、次々と作品を仕上げていく大野の姿には、歌、ダンス、芝居に関しても黙々と努力を重ね、クオリティの高さを追求するストイックな部分とリンクする。
「特別な才能はなく、絵は好きだから書いている。歌もダンスも好きだから極めたくなる」好きなものを極めたい、その思いで作品と向き合ってきた大野。第一回目の個展から7年後の2015年(大阪は2016年)に開催した『FREESTYLE II』では、より過密になった嵐、また個人の活動の中にあっても、数々の有名アーティストとの出会いを経て新たな作風にチャレンジするなどアーティストとして大きな成長を見せた。
中でも世界的なアーティスト奈良美智氏との出会いが大野にもたらした影響は大きい。ふたりは『NEWS ZERO』(日本テレビ系)の対談をきっかけに親交を深めた。ある時、細密画に行き詰まりを感じていた大野に対し、奈良の「違うのを描きなよ」というアドバイスから、水彩画で描いた「怪物くん」