ちな&角野隼斗インタビュー。アニメーション映画『ファーストライン』で“同世代”コラボ
『ファーストライン』は丁寧に選び抜かれた線で描かれるアニメーションと音楽がピッタリと寄り添い、省略や無音も“豊かな表現”としてスクリーンに現れる。異なるジャンルで活動してきた同い年のふたりの対等な“コラボレーション”が生み出した成果と言えるだろう。
ちな監督僕は画を描いたり、映像をつくる仕事で、音楽家さんと仕事をすることはありますけど、自分で演奏できるわけでも楽譜を読めるわけでもない。でも、今回は角野さんという同い年で、こんなにすごい音楽をつくれる人がいるんだと思いましたし、その方のつくった音楽を聴きながら画を描いて、それを高めていくことができた。それはとても刺激的でしたし、いろんな年代の方と仕事をしてきましたけど、同世代から受ける刺激って大きいと思いましたね。改めて、自分も頑張ろうと。
角野自分と違うジャンルで、同世代の方とコラボレーションできることは、ちな監督もおっしゃってますけど刺激的なことだし、僕の知らない世界なので、どういうことを考えて作っているのか話しながら作業できたのもすごく面白かったです。そこで聞いたことを自分のフィールドとリンクさせて、アニメーターの方にとっての”ファーストライン”は、僕たち音楽家にとっては“一音目”だなと。