「今だからこその楽しさを!」原田諒×紅ゆずる “なんでもあり”な『エニシング・ゴーズ』
そんなふたりの感受性はリンクすると思うので、「そのままやればいい」と言われたのはそういうところではないか思いますし、そんな魅力を思う存分発揮して、大暴れしてもらえたらと思っています。
――原田さんは、紅さんが星組トップ時代に『ベルリン、わが愛』で作・演出としてタッグを組まれましたが、その時とはまた違ったイメージの役柄ですね。
原田『ベルリン、わが愛』の時は、彼女の宝塚男役としての二枚目像をすごく出したいと思っていました。先ほども申しましたが、紅ゆずるという人はコメディエンヌな部分が評価されがちですが、その中にはいろんな思い……情熱、人情、知性、さまざまなものが詰まっている。だからこの人の言葉はとても瑞々しいし、面白いんですね。今回はそんな彼女の個性をリノに重ね合わせて、リノ・スウィーニーが紅ゆずるなのか、紅ゆずるがリノ・スウィーニーなのか、役と演者が不即不離の関係になるところまで持っていければと思っています。
――再び一緒に作品をつくることはどのように思われていますか?
原田すごく嬉しかったです。ピッタリな配役ですしね。
約2年前に宝塚を卒業して、男役だった彼女が女優になって、今日もお会いして「こんなに綺麗な人だったのか」