2020年7月16日 12:00
古典的SF小説の“その先”を描く。『日本沈没2020』監督が語る
他人から見たら無謀な選択であっても、どんな結果が待っていようとも、人は自分が納得した選択によって前進していく。それは湯浅監督のデビュー作『マインド・ゲーム』から繰り返し描かれてきたテーマでもある。
「たぶん、そういうことも描きたいのかもしれないですね。『マインド・ゲーム』もそういうことが描かれているんですよね。“あなたの人生はあなたが選んだ結果”だと」
なお、湯浅監督は作品をつくる上では「いつもこれがベストだと思って選択している」と語るが、一方で他のスタッフや演出家たちと共同で作業していくことにも積極的だ。
「映画だとひとつにまとまることが大切なので、できるだけ中心にいて自分でやろうとするんですけど、テレビシリーズはひとりで監督するのはかなり困難ですし、逆に集まった人たちの様子が見られるので、任せられるところはできるだけ任せるようにして、フォローできるところはしつつ、集まった人たちの意見が入って作品が膨らんでいくのが面白さだと思っています。集まった人の中には将来、大活躍する力のある人がいるかもしれないですし、まだまだ駆け出しの人にお願いして、その才能がどうやったら成立するのか考えるのも楽しい作業ではあるんです。