「勇気やポジティブさを伝えたい」工藤晴香、自身のルーツを昇華させた新作『POWER CHORD』を語る
これは誰しもが経験したことがあると思うんですけど、そういうふうな音楽との出会い方や初期衝動を曲にしたらいいんじゃないかなと思って、今思えば当時はこうだったなって振り返って作りました。小学生の頃はカセットテープ世代だったので、クリスマスにラジカセをサンタクロース…というか、親にもらったことを曲にしたいなという気持ちで書きました(笑)。未だにそのラジカセは使っています。
── そうなんですね。当時はどんなふうにラジカセで音楽を楽しんでいたんですか?
工藤J-POPをよく聴いていて、カセットにダビングする時はずっとラジカセの前にいなくちゃいけないから歌詞カードをめちゃくちゃ読んだり。カセットテープを知らない世代のファンの方も多いんですが、そういった方が聴いてもワクワクするようには意識しましたね。自分の音楽も、そんなふうに思い出や人生の一部になってくれてたらいいなとは思います。あと、この曲はイントロのギターもお気に入りです。
── ちょうどコロナ禍の中で3月はステイホーム期間でもありましたが、今作では「ROCK STAR」をはじめ、世の中に対するメッセージも多く歌われています。
工藤ステイホーム期間は世の中でいろいろなことが起こっていて、未だかつて経験したことがない時代に突入しているなと私自身感じました。