くらし情報『帰ってきたカウリスマキ!新作『枯れ葉』。細やかな感性と地味派手な映像健在──【おとなの映画ガイド】』

2023年12月11日 12:00

帰ってきたカウリスマキ!新作『枯れ葉』。細やかな感性と地味派手な映像健在──【おとなの映画ガイド】

『枯れ葉』 (C)Sputnik Photo: Malla Hukkanen

(C)Sputnik Photo: Malla Hukkanen



世界中に熱烈なファンを持つ巨匠アキ・カウリスマキが、突然の引退宣言をしてから6年、新作とともに帰ってきた。タイトルは『枯れ葉』。クリスマス前の12月15日(金) に日本公開される。特に新機軸があるわけではない。作風はこれまでと同じ。少なめのセリフはどれも気が利いていて、淡々としたストーリーの中にそっと情熱を隠す。なんだかうまくいかず不器用に生きているおとなへ、サンタの国からの贈りものだ。

『枯れ葉』

ハリウッドのエンタテインメント作品に慣れ親しんでいる人が、カウリスマキ作品を初めてみると、「げっ、なんて陰気な映画」と思うかもしれない。
たしかに派手さはなく、驚愕の展開があるわけでもない。号泣させようとも爆笑させようともしない。でも、観終わると、胸の奥に灯がともるなんとも言えぬ感覚。彼の作品にドハマリしている人は多い。

帰ってきたカウリスマキ!新作『枯れ葉』。細やかな感性と地味派手な映像健在──【おとなの映画ガイド】


ギリギリの生活を送りながらも、人としての誇りを失わずにいる労働者の恋が描かれる。あいかわらず映像はゆったり流れ、セリフや会話は一般的な映画に比べたらかなり少ない。でもだからこそ、その一言一言が味わい深い。

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