映画『犬王』、第49回アングレーム国際漫画祭にてプレミア上映 湯浅政明監督登壇のトークイベントをレポート
さらに、フランスでも人気の高い「鉄コン筋クリート」、「Sunny」、「竹光侍」といった作品を手掛ける漫画家・松本大洋を起用したことについて「原作の表紙を描かれていたこともありますが、僕はいつも松本さんと仕事がしたいと思っていたんです。」とラブコール。その魅力を「『犬王』に必要な、リアルなテイストと存在感、人間の奥深い印象、伸びやかなフォルム、それでいてひょうきんな感じも混ぜて描いて頂ける松本さんのデザインが、作品にも、自分の感性にも合うと思いました。」と語ると、フランスの熱いアニメ・漫画ファンたちも興奮の表情を見せた。
一方で、本作で描かれる犬王と友魚の関係は湯浅監督と松本のようだと問われると「大きな意味では松本さんは同じ方向を向いていると感じていますが、僕は松本さんのことが大好きなのですごく緊張するんです。松本さんも気遣ってくれていました。」と笑顔で語りつつ、「今後もっとガッツリと二人で作品を作れたらいいなと思います。」と今後にも期待を持たせる発言も。
そのほかにもトークイベントでは、湯浅監督が幼少期に少女漫画から影響を受けたという話や、最近読んだ漫画に「銀河の死なない子供たちへ」