2022年7月27日 12:00
与田祐希とふたりのキーマンに聞く、ドラマ『量産型リコ』はなぜ与田祐希だったのか!?
って聞いた記憶があります。これは完全に裏側の話ですけど(笑)。
与田なんて答えたんですか?
アベラ「島の子です」って答えたんですよ(笑)(※与田は福岡県志賀島出身)。芸能人感があまりなくて、すごく自然体だったんですよね。その無理のなさって画面にも表れるんです。自然に本人が持っているかわいさはにじみ出るものがあるし、かつ温度も低くて、“これは璃子だ”って思ったんです。
与田温度の低さを褒められるのは不思議な気持ちですね(笑)。
畑中璃子ちゃんって、現代の鏡だと思うんです。
脚本にもありますが“平熱でも勝てばいい”と、そのとおりなんですよ。なにか成し遂げてやろうというよりも、璃子ちゃんのように生きる方がすごく“今の普通”なんじゃないかなって思ったんです。そんな“今のど真ん中の人”を描くというのが今作のポイントだったんですよ。
アベラもちろん、やる気がないとかそういう話ではないんです。このドラマを作るときに、キャラを作ってお芝居として演じると、全部が嘘になるし、押しつけがましいかもしれないと思ったときに、与田さんなら自然体のまま、それが出せる女優さんなんじゃないかなって思ったんです。