2021年12月25日 13:30
平井堅、毎年恒例『Ken’s Bar』を全編モノクロ映像で配信
カラオケボックスという密室を舞台にしたミディアムバラードのラブソングで、アコースティックギターだけをバックに、アレンジは原曲同様シンプルに、そして静かに展開していくものだった。カメラもシンプルで、正面からのアングルを軸にじっくりと平井堅の表情を捉え、モノクロならではの陰影が、カラー映像では感じることができない平井堅のクールさをしっかりと伝えていた。
2曲目は『Ken’s Bar』のお楽しみのひとつであるカバーソングの披露で、アメリカのコーラスグループ、ドリフターズのスタンダード「ラストダンスは私に」。日本では1961年に発表された越路吹雪によるカバーが有名だが、平井堅が歌ったのはその日本語バージョン。ピアニカだけをバックにしたフレンチポップ風のアレンジで、映像はモノクロだが、歌と演奏でライブが徐々に彩られていくことにふと気づくパフォーマンスでもあった。すると、「『Ken’s Bar』へようこそ。平井堅です」と挨拶が始まり、「一年ぶりですけれども、みなさんお元気でしょうか。画面越しでちょっと寂しいけれども」と、まだ無観客は慣れない様子。
しかし、「顔は見えども、ひとりひとりのハートに届くよう精一杯、100%……それ以上の心を込めて歌いたいと思います」