くらし情報『「素晴らしい曲が鳴っている時、誰もあなたに手を出すことはできない」映画『ビルド・ア・ガール』が描く音楽の魅力』

2021年10月26日 17:00

「素晴らしい曲が鳴っている時、誰もあなたに手を出すことはできない」映画『ビルド・ア・ガール』が描く音楽の魅力

しかし、なぜ彼女は家の窮地を救うために工場や金融会社に行かず、ロック雑誌の扉を叩いたのだろうか?

「貧乏人にとって、カルチャーだけが逆境を乗り切る上で唯一頼りになるの。私は、お金持ちになってデザイナーズウェアや高級ブーツ、素敵なハンドバッグを買い、ヘアスタイルを整えれば、ようやく自信を持てるようになって、会議に乗り込んで女性のボスになれると信じて育った。実際にそれだけのお金を稼ぐようになって、高い服を買えるようになって着てみたけど全然自信がつかなかった。自信が持てたのは、会議に向かう途中でヘッドフォンをつけて、ジーザス・アンド・メリー・チェインの『Upside Down』を大音量で聴いた時だったわ。音楽やカルチャーは私たちに力を与えてくれる。頭の中で素晴らしい曲が鳴っている時、誰もあなたに手を出すことはできない」

本作は、90年代初頭のUKロックシーンを再現したシーンも登場するし、劇中では映画オリジナルナンバーも登場する。しかし、それ以上に本作は時代を超えた“音楽と人の関係”を巧みに描き出している。

「私が頭の中で好きな曲を演奏しながら通りを歩く時、誰も近寄ってきたり、面倒なことをしたりしない。

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