BUCK-TICKインタビュー「新しいバンドをやるような気持ち」あの日から現在、そして未来へ続く新作とツアーを語る【後編】
今井インストもやりたかったんですよね。これだけ曲数があるとインストが入ったほうが流れ的にも聴きやすいと思うし、フロントマンでボーカリストの櫻井がいなくなったことで、逆にインストができるなと。それもまあ、面白いかなって。
今井寿
――逆転の発想もあったのですね。星野さん作詞作曲の4曲目「From Now On」は最初インストかと思って聴いていたら、後半から星野さんのボーカルが入ります。
星野半分、インストのつもりで作ったんです。
――そうでしたか。アルバムは1曲目「百万那由多ノ塵SCUM」で「俺たちは独りじゃない」と始まり、これまでにあまりない曲調や幅広いサウンドが続き、ラストの17曲目「黄昏のハウリング」でシビれるわけですが、ずっと聴いてきたみなさんにとってもうれしい新作となり、第二期BUCK-TICKも何やら面白そうだと新しく聴いてみたいと感じる人たちも増えるように思いました。
そういった人たちに推しの1曲を選ぶとしたら、どの曲になりますか?
今井2曲目「スブロサ SUBROSA」ですね。アルバムのタイトル曲でもあるし、ギターがまったく入っていない曲。
星野全部がおすすめではあるんですが……自分が作った曲の12曲目「絶望という名の君へ」。