『劇映画 孤独のグルメ』40年越しのタッグが実現した松重豊×甲本ヒロトSP対談公開
と、共演できたことへの喜びを返し、どれだけ月日を経ても、互いをリスペクトしあっている関係性を垣間見ることができた。
また、当時の思い出話に話題が移ると、ふたりのトークは大盛り上がり。松重は学生時代、8ミリフィルムでの映画製作にのめり込んでおり、その際、甲本を主演にした作品を撮っていた。様々な事情で未完のままで終わってしまったが、「若かったから何でもできた」と話すふたり。昔できなかったことが、今は簡単にできるようになったと少し羨ましそうにしながらも、アナログとデジタルのどちらの良さについても語り合い、映画とロックに魅せられた、トップランナーふたりの“表現”についての想いを聞くことができる貴重なシーンとなっている。
主題歌を依頼した経緯について松重は、「腹減っとんじゃ!」という曲を、「ボ・ディトリー・ビート」で作ってほしいとラブレターを書いたことを明かした。一方、オファーを受けたときの気持ちを問われた甲本は、もともと『孤独のグルメ』が好きだったことを告白し、自分はロックンロール然り、好きなものの側にいたいだけだから、今回作品の側にいられたのは、世間の人に「どうだい?俺、側にいるぜ」と自慢できると顔を綻ばせながら話した。