「北アルプス国際芸術祭2024」11月4日まで開催中 10月12日からは「マームとジプシー」の野外公演「equal」の上演も
のどかな田園風景のなかに浮かび上がるように現れる鎮守の森に佇む須沼神明社の神楽殿では、イタリアと日本を拠点に活動している宮山香里の《空の根っこ -Le Radici Del Cielo―》が展示されている。「空」と「大地」など反対の概念にあるものの関係やつながりをテーマに作品を制作している宮山。神と人間との接点ともいえる神楽殿で、絹に木版で描いた羽衣のような布がたなびく様子は、空に流れる雲のようでもあり、大地に根差した根っこのようでもある。「空」と「大地」が溶け合うような空間を表した神秘的な作品だ。
宮山香里《空の根っこ ― Le Radici Del Cielo ―》
既存の作品も含め、上記に紹介した以外にも多くの作品が5つのエリアに点在している。オフィシャルツアーやアートバスなども上手に利用し、なるべく多くの作品を効率よく鑑賞しよう。
なお、10月12日(土)・13日(日)・14日(月)の3日間は、爺ガ岳スキー場の野外特設舞台にて、藤田貴大が作・演出を務めるカンパニー「マームとジプシー」による公演「equal」が上演される。こちらも合わせてチェックしてほしい。
マームとジプシー「equal」