2021年10月22日 12:00
稲葉友×大鶴佐助×泉澤祐希「観たらきっと何年も会ってない誰かを思い出す」
むしろすごい現実味を帯びている話だし、わかるって感じがしました。
大鶴これってさ、<私>が<友>に持っている感情と、<友>が<私>に向けている感情って違うじゃない?
稲葉たぶん違う気がする。
泉澤<私>は<友>のことを本当に「ともだち」と思っているのか、それは2人だけにしかわからないものがあって。でも少なくとも<友>にとって<私>はものすごくデカい存在だったのかなって。高校を卒業して、しばらく会っていない間も心の拠り所になっていた。そういう人はみんなたぶん1人はいるんだなって思いましたね。
――台本を読んだとき、<友>の視点で読んでいたので、その友情の非対称性にせつなさを感じました。
大鶴不思議なのが、最初は<友>の方に感情移入するんですね。
稲葉俺も、最初やるなら<友>だと思った。
泉澤俺もっす。
稲葉なんだろう。めめしいのかな、俺たち(笑)。
泉澤<友>の方が意図がはっきりしているから。<私>は感情が複雑だから、わかりづらいんですよね。
大鶴でもこの間、3人で本読みしたときに、<私>がわかりやすくなって、逆に<友>の方が難しいのかなって感じがした。
稲葉結構前に書かれた本ではあるんですけど、今にも通じるものがあるなって思うし。