2024年2月29日 07:00
加藤和樹×田代万里生 「みんながお互いに支え合わないと成り立たない」稽古場から見えてきた『カム フロム アウェイ』の魅力
加藤人間ですよ~。この作品は全員が出ずっぱりだから、覚えることがすごく多いんです。台詞も動きもタイミングの指定が細かくて、頭で覚えるんじゃなく体に叩き込むしかない。
田代演出補のダニエルが、稽古初日に「これは稽古じゃなく訓練」とおっしゃっていたけど本当にそうで、ほかの作品とは違う覚え方が必要なんだよね。1個の文章を何人かで分担して言うことが多いし、ほかの作品だと相手の台詞を聞いて咀嚼してから自分の台詞を言ったりできるけど、この作品は聞いてからじゃ遅いんですよ。
加藤そう、遅いの(笑)。今はようやく体に入ってきたという段階です。
田代超ざっくりだけど、通し稽古もできたしね。
全貌が見えて、これからやるべきことが明確になってきた。
加藤芝居を作っていくのはこれからですけど、形は見えてきましたよね。僕もようやく皆さんの稽古に追いついてきたかな。
田代稽古してて思うのは、この作品は、みんながお互いに支え合わないと成立しないっていうこと。
加藤本当にそう。それがこの物語とリンクしていて、よく出来ているなあと思います。
――それぞれの役どころを紹介していただけますか。
加藤僕はニューファンドランド島にやってくるニューヨーカー、ボブを主に演じます。