2021年11月18日 07:00
岡田将生、32歳の本心「まだまだ足りない。欲深くありたいです」
今、アジア映画の先頭を行く韓国のものづくりにふれられたことも、岡田将生にとっては得がたい経験だった。
「韓国の皆さんはすごく真面目で、オンとオフの切り替えがすごく上手な印象でした。撮影スケジュールは、週休2日。万全な状態で撮影に臨める状況をつくっているのが素晴らしいなと。
日本だと、僕が10代20代のときは朝までやって、2時間後にまた撮影というスケジュールがよくあったので。体力的にも精神的にも削られていく撮影スタイルがいいように働くときもあれば、まったくプラスに働かない瞬間もあったりして。それで後悔して終わってしまうことも昔はよくありました。そこから考えると韓国の環境はつくり手としては望ましいなと思いました」
また、韓国チームの主体的なものづくりの姿勢にも感化されるものがあったという。
「ラストの方で少しだけアクションシーンがあるんですけど、アクションチームのみなさんがこういうふうに撮りたいんだというアイデアを監督にどんどん提示していて。映画のために自主的に動く姿が素敵だったし、自分ももっとアイデアを出して、いいものにしていこうという気持ちにさせられた。韓国チームからは、改めて映画に対する向き合い方を教えてもらった気がします」