2023年9月11日 18:00
南佳孝インタビュー/豪華ゲストを迎えて50周年記念ライブを開催「まあ賑やかな感じになるんじゃないでしょうか」
ああ、そうかもしれないですね。ドラムとベースのいない編成でしたからね。
――そういう意味で時代を反映した録音になっていますよね。
今から考えてみたらそうですね。
――そもそもの質問ですが、松本隆さんの作詞したご自身の曲を歌う、というコンセプトはどういうきっかけで生まれたものなんですか?
松本が作詞して、僕が曲を書いた「Simple Song」っていう曲があるんですけど、毎年夏の終わりに開催したライブの時にしか歌わないっていう曲なんですよ。そこに松本隆がふらっと遊びに来て、僕がいないときにうちのスタッフに「おれの曲だけ歌うライブをやってくんない」みたいなことを言ってたらしいんですよ。それが3、4年前かな。
――松本隆さんの作詞した曲を歌ってみて、改めて感じたことはありましたか?
やっぱり、彼の書く歌詞は好きですよね。
最初の頃はいろんな話をしましたけど、そのうちもう何も言わなくても全部わかるっていうかね。同い年で東京生まれっていうのもあるのかもしれないですね。
――南さんの最初の作品『摩天楼のヒロイン』(73年)で一緒に制作をする前は、松本隆さんに対してはどんなイメージだったんですか?
はっぴいえんどっていうグループのことは友達が好きだったんで、レコードを借りて聴いてた記憶はあるんです。