2023年9月11日 18:00
南佳孝インタビュー/豪華ゲストを迎えて50周年記念ライブを開催「まあ賑やかな感じになるんじゃないでしょうか」
このボーカルはいいけど違う、みたいな。
あ、そうかもしれない(笑)。でも自分でいいと思った音楽は歌の上手い人を選んできたっていう自負がありますね。ハリー・ベラフォンテにしろナット・キング・コールにしろジョン・レノンにしろ。
最初から今までやっていることはまったく変わっていないですよ。もう好きなことしかやってない
――50周年の活動の最初にリリースされたのが、ライブアルバムの『松本隆を歌う 〜Simple Song 夏の終わりに』で、昨年9月10日に大手町三井ホールで行われたライブの模様が収録されたものです。このライブの時点でリリースまでのイメージはあったんですか?
いや、全然考えてなくて。たまたま録音してあるっていうのをあとで聞いて知ったんですよね。
そのライブの手応えというか、うまく行ったなっていう感覚があったので、音が録れているならアルバムを出してもいいかなって思ったんです。
――じゃあ偶然が重なって、というところで作品になったわけですね。
そうですね。「松本、出していいか?」って聞いたら、「ああ、いいんじゃないか」って話になって。
――去年の9月はまだ声出しができない状況で、ライブ音源にはバンドの演奏とお客さんの拍手だけが聴こえるんですが、それが何と言うか、そのときのライブの雰囲気にぴったりの雰囲気で、そこもまた良い意味で偶然がもたらしたものだったのかなと思いました。