プライベートでは2児の父! 片桐 仁、映画『ステップ』を語る
僕も先日、自分の個展がコロナで中止になって機嫌が悪かった日があるんです。子供の話にもいちいちイラついたりしてしまっていたけど、この映画では健一が娘にイラつくところがないから、それもスゴイなって思いました。
『ステップ』はこうあって欲しいという“最高のファンタジー"
── 片桐さんが親にしてもらったことで覚えていることはどんなことですか?
うちの親父は典型的な昭和のサラリーマンで、家にほとんど帰ってこない猛烈社員でしたね。でも、週末にたまにふたりっきりで「ゴッホ展」に連れて行ってくれたりして。それが数少ない父親との想い出ですけど、親父は建築業だったから僕が「美大に行きたい」って言ったときもまったく反対しなかったんです。そういった意味では、「ゴッホ展」に連れて行ってくれたことも含めて、いまの自分に繋がっていますね。
── 片桐さんには高校生と小学生のふたりの男の子がいると聞きましたが、どんな想いで育てられてきたのでしょうか?
どんなことでもいいから、自分の興味があること、「これが好きです」って他人に言えるぐらいのことが見つかるといいなって思っています。
── 片桐さんが自分の好きなこと、やりたいことを見つけたのは?
遅かったです。