くらし情報『片岡仁左衛門と坂東玉三郎、初共演の『婦系図』ほか、時代物の名作から新作まで 歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」開幕』

片岡仁左衛門と坂東玉三郎、初共演の『婦系図』ほか、時代物の名作から新作まで 歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」開幕

の汚名を晴らすため、大阪から駆けつけてきたのだった。その話を聞いた権三と助十のふたり、実は事件の夜に真犯人とおぼしき男を目撃していたというが……。彦三郎が登場すると、先ほどまでの長屋の暮らしぶりを窺える様子から一転し、観客も夢中になり一連の事件の話に耳を傾ける。権三と助十をはじめ登場人物たちのおかしみもあり当時の粋も感じられる舞台に、最後は客席にも気持ちよい江戸の風が吹き幕となった。

片岡仁左衛門と坂東玉三郎、初共演の『婦系図』ほか、時代物の名作から新作まで 歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」開幕

昼の部『権三と助十』左より)助八:坂東亀蔵、助十:尾上松緑、小間物屋彦三郎:尾上左近、家主六郎兵衛:中村歌六、権三:中村獅童、権三女房おかん:中村時蔵©松竹

仁左衛門と玉三郎、ゴールデンコンビの繊細な演技に客席からはすすり泣き

夜の部は、泉鏡花珠玉の名作『婦系図(おんなけいず)』から。これまで5度にわたり早瀬主税を演じてきた片岡仁左衛門と、昭和58(1983)年以来41年ぶりにお蔦を演じる坂東玉三郎が、初めて『婦系図』で共演することで話題の舞台だ。


片岡仁左衛門と坂東玉三郎、初共演の『婦系図』ほか、時代物の名作から新作まで 歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」開幕

夜の部『婦系図』左より)お蔦:坂東玉三郎、早瀬主税:片岡仁左衛門©松竹
幕が開くと、そこは露店が立ち並ぶ本郷薬師の縁日。風情ある明治の空気感が漂う舞台に、場内は一気に引き込まれる。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.