「十二月大歌舞伎」で二代目澤村精四郎襲名披露を控える澤村國矢 声を“特大”にして「きよしろう」の名をアピール
、すごく喜んでおります」
近年は初音ミクの出演が話題の「超歌舞伎」でも活躍、その力強い存在感で新たなファンを掴んだ。自身も、2016年初演の超歌舞伎『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)』で演じた敵役、青龍の精がターニングポイントと振り返る。その超歌舞伎の中心にいるのが、中村獅童。2019年、南座での超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』上演時には、國矢をリミテッドバージョンで主役の佐藤忠信役に押し上げた。
「勝手に兄貴と呼んでおります。ご自身も恵まれない時代があり、役者として舞台の真ん中に立てない悔しい思いをしてこられた。すごく尊敬する存在であり、親身になって考えてくださる方です。主役を演じたときは、本当に変な話ですけれども、歩くとライトがついてくるという感覚(笑)!本当にスポットライトが当たっているんだなと思いました」
「きよしろう」の名と、ロックの精神を引き継ぐ!
歌舞伎俳優としての自身について、また歌舞伎への取り組みについて問われると、「小さい頃から踊りが好きで、自分の中でのひとつの武器であるかなとは思っておりますが、歌舞伎の真ん中に捉えられる芝居をしていくにあたっては、所作、時代物の形、見得をするときの形が綺麗、ということが必要になる。