「フランス・オペラの優美さを伝えたい」バンジャマン・ベルナイムインタビュー
フランスの文化は世界中で愛されている。皆に愛されているイタリア・オペラだけではなく、僕はフランス・オペラを伝えていきたい。パリは長く芸術の中心地であり、かつてはどの作曲家もパリでの成功なくして大成することはできなかった。フランス文化が世界中で今も愛されているからこそ、僕はフランス・オペラの魅力を伝えていきたい!」
日本の皆さんの嗜好を知っていきたい
photo: Julia Wesely
この祖国への、そしてフランス・オペラへの熱い想いをうけて思い出されるのが今夏のパリ・オリンピックの閉会式での見事な歌唱。忘れられがちであるがオリンピックは文化の祭典でもあるということ。まさにフランス代表として華をそえた時の心境を聞いてみると、「パリ・オリンピックで歌ったことは、僕のキャリアにおいて最も重要なことのひとつだと思う。パリは僕のキャリアを築いてきた場所だし、他にも大勢いる偉大な歌手に依頼することもできたのに、僕にオファーしてくれたのは本当に光栄なこと。スタッド・ド・フランス・スタジアムは僕の生地からもとても近いんだ。
オリンピックで自分の国のために歌うということは、自分の人生で一度きりのこととなるかもしれない。