くらし情報『台湾のアニメ映画が世界各地で高評価。監督が語る『幸福路のチー』』

台湾のアニメ映画が世界各地で高評価。監督が語る『幸福路のチー』

「私たちが日本のアニメーションやピクサーのマネをしたら、きっとつまらない映画になってしまいます。日本のアニメ“風”の映画より、日本のアニメを観た方がいい(笑)。アメリカで勉強していた時に先生にこう言われました。“個人的な体験は物語なんだ。ローカルであることはユニバーサルなんだ。あなたは個人的な声を物語に反映させるべきだと思う。それこそがあなたの個性なんだから”って。私が目指したのは娯楽性と社会性の両方がある映画です。
日本の“朝ドラマ”が大好きな理由もそこにあります」

日本で毎朝、描かれる主人公のように、本作の主人公チーも様々な事件や出来事に翻弄され、周囲の人々に支えられ、助けられ、影響され、時に反発しながら自分の生きる道を見つけていく。それは台湾で生まれたからこそ描ける物語。同時に誰もがアクセスできる物語だ。

「ひとりひとりはみんな違ってユニークな経験を持っています。だからこそ個人的な体験は普遍的なんです。ですから、この映画を観て、観客の方にも主人公のチーと同じように自分自身の内面を探検してもらいたいです。みんな違うから、この映画から受ける印象もきっとみんな違う……それがいちばん素晴らしいことだと思っています!」

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