「演劇を観て、人を好きになってほしい」朝夏まなと×ノゾエ征爾 舞台『ロボット』で初タッグ
今後どう一緒に進んでいくべきか、というのが今の僕らの現実だと思うんです。今あらためて考える必要がある、そう思わせてくれる作品じゃないかなと。
朝夏私はいつもマイクをつけて演じる、大きな劇場での公演が多かったんですね。お客様との距離が近いシアタートラムは観劇に来るのが嬉しくなる、大好きな劇場です。なので、今回のお話をいただいた時は、新たな挑戦をさせていただける!と感じてすぐに「やらせてください」と返事をしました。それから戯曲を読みまして、最初は難しいと思ったけれど、そのうちにどんどん物語にのめり込んでしまって。こんなお話を100年前に考えつくカレル・チャペックさんの脳ミソはどうなっていたんだろう!?と思いました(笑)。ノゾエさんの書かれた上演台本を読んだら、内容としては100年前のことでも現代の言葉遣いになっているので、もっと身近に感じる話になっているなという印象ですね。
――舞台となるのは人間に代わってすべての労働を担うロボットを製造販売する、孤島にある工場。朝夏さんが演じるヘレナは社長令嬢でありながら人権団体の代表として、ロボットの人権!?を守るべく渡辺いっけいさん扮するロボット会社社長に訴えに来るところから物語は始まります。