くらし情報『新世代のプリマ伊藤晴、新国立劇場の開幕《夢遊病の女》に登場』

新世代のプリマ伊藤晴、新国立劇場の開幕《夢遊病の女》に登場

なにより、マエストロの作る音楽が素晴らしく、ソリストも合唱も、みんながそれに応えようとしているので、自然に素晴らしい奇跡が生まれるはずです。その奇跡を、どうぞ楽しみにしていてください」

彼女の「声」を方向づけたフランス・オペラ

新世代のプリマ伊藤晴、新国立劇場の開幕《夢遊病の女》に登場


新国立劇場では、来年2~3月のビゼー《カルメン》にも出演。ミカエラを歌う。パリに留学した伊藤。自分の声の方向性を見いだすきっかけになったのがフランス音楽との出会いだった。

「若い頃は、リリコにもレッジェーロにも行ききれない自分を中途半端に感じて、とても迷っていました。それがフランスに留学して、グノーやマスネを中心に勉強していたら、フランス音楽の抒情性やロマンティックなフレーズを歌うことで、息の使い方がわかってきたように感じたんです。感覚的な部分ですが、わたしは外に響かせようと力んで歌ってしまうところがあったのが、フランス語の響きや音楽の内容との兼ね合いなのか、自分の内に収まるというか。
そうすると息の支えも一緒につながっていくんですね。フランスものなら、リリコの中音域を作りながら高音も出せるし、自分の音楽性も出せる。自分にはすごく合っていたんだと思います。おかげで、そこからもう一度ベルカントもしっかり勉強しなおそうと考えるようになりました。

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