深田恭子の仕事の流儀「あんまり自分からこういう役がしたいと思うことはないんです」
衣装合わせのときはみんなノリノリなんですけど、実際にこれを着てロケに出ると季節感に困ることばかりで…。特に、今回は寒い時期に撮ることが多くて。泥棒スーツだけでは防寒しきれないほどの極寒だったので大変でした」
ひと目を引く恰好だけに、ロケではこんなエピソードも。
「シーズン1のときに、渡部篤郎さんが『ちょっとこの恰好でひとりで歩くのは恥ずかしいから一緒に来て』とよく言ってました(笑)。でも、こんな恰好、普段絶対にすることがないので、着ているとテンションが上がるんですよね。一度、隣のスタジオで木村拓哉さんが撮影していらっしゃったことがあって、泥棒スーツを見せに行きましょうよって押しかけたんですけど、ちょうどタイミングが合わずでした。」
普段は真面目な華だが、泥棒スーツに身を包むと口調も声色も様変わりする。ほんわかとした“深キョン”のイメージとは真逆の演技も見どころのひとつだ。
「今まで言ったことのない台詞と口調だったので最初は恥ずかしかったです。
でも、泥棒スーツを着るとスイッチが入るところがあって。『あんたが犯した罪、悔い改めな』という決め台詞があるのですが、本番前の段取りでいつもスタッフのみなさんが『ここで決め台詞を言うぞ言うぞ』という空気を出してくるんですね(笑)。