深田恭子の仕事の流儀「あんまり自分からこういう役がしたいと思うことはないんです」
そういうこともあって、あんまり自分からこういう役がしたいというのはないんです」
自分から何かを求めるのではなく、いい意味で受け身であること。深田恭子にこれをやらせたいと思ってくれる周囲を信じ、その期待に応えていくことで、長い芸能生活を駆け抜けてきた。
「だから演じるときは、台本に書いてあることをベースに自分で一生懸命想像を膨らませますが、最終的には監督のやりたいことに委ねます。周りの方を信じて、あとは現場でみなさんと楽しみながら演じていく。それが私にできることなのかなと思っています」
これまで100に迫るドラマ・映画に出演してきた。数々のヒロインを演じてきたが、その中でも特に思い入れの深い役を尋ねると、返ってきたのはあの名作映画だった。
「最近、『下妻物語』を見返してみたのですが、改めて胸がキュンとする物語だなと思いました。私、こんな顔で笑っていたんだって、自分でちょっと不思議な気持ちになりましたし、(土屋)アンナちゃんと一緒に楽しそうにしている姿を見てなつかしくなりました。
高校生の頃にはすでに仕事をしていたこともあって、私自身はあまり青春らしい青春を経験できなかったんです。そんな私にとっての青春が『下妻物語』でした」