吉田鋼太郎×柿澤勇人、ふたりの男が命懸けで騙し合う『スルース』は「泣ける芝居」
吉田「すいません、もう1回やります!」みたいな(笑)。そんな気がするよね、本当に。
柿澤僕も『ハルシオン・デイズ2020』で久しぶりにお客さんの前で芝居をした時は、本当に嬉しかったし楽しかったです。ただやっぱり、色々と気を付けなきゃいけないこともあったから、元通りというわけにはいかなくて。この作品をやる頃、どんな状況になってるかまだ分からないですけど、早く純粋に芝居の喜びが感じられる日が戻ってきてほしいですね。
「僕の役者人生最大の壁になる」(柿澤)
──本当にそうですね。2021年中には元通りになることを願いつつ、最後におふたりから、そんな来年の抱負などお聞かせいただければと思います。
吉田今年、色んな芝居が中止になった時期があったことで、お客さんの中にも「あるのが当たり前じゃないから大事に観なきゃ」という気持ちが生まれたと思うんですよ。
そんなお客様に対して、こちらも誠心誠意、大事に演じなきゃいけないなと。今まではどうしても、来たものをやって、「あー終わった、じゃあ次」っていうところがなきにしもあらずだったけど、改めて初心に戻って、丁寧に届けることを心掛ける年にしたいですね。