吉田鋼太郎×柿澤勇人、ふたりの男が命懸けで騙し合う『スルース』は「泣ける芝居」
吉田ま、アンドリューは威圧する役だから。
柿澤そういうことじゃなくて(笑)。演出家として色々考えながら、僕へのダメ出しもしながらでこれだから、100パーセント役者モードになるのが怖いし楽しみだし、っていう感じです。こんな方と2時間芝居できる日が2か月もあるなんて、めちゃくちゃ貴重だなと思いますね。
吉田……。
柿澤あれ鋼太郎さん、寝てました?
吉田寝てない寝てない(笑)、聞いてるよ。楽しみだね!
──吉田さん照れくさそうなので次の質問に(笑)。コロナ禍の影響で、吉田さんはほぼ1年ぶり、柿澤さんもいくつかの公演の中止を経ての舞台になりますね。
吉田実は稽古に入る前は、「2時間喋り続けるなんて俺にできるのかな」って、本当にちょっと心配で。今は感覚が戻って、なんとかできるだろうって感じにはなってるけど、舞台の仕事ってそうなんです。それでもやっぱり、初日は俺、嬉しいと思うな~。目の前にお客さんがいて、笑い声が聞こえたりシーンとなったりっていうのはやっぱり、映像での仕事では得られない舞台の醍醐味。ひょっとしたらもう、出てひと言しゃべっただけで泣いちゃうかもしれない。
柿澤うそ~(笑)。