2024年3月12日 17:00
『遠距離現在 Universal / Remote』国立新美術館で開幕 ふたつの視点からコロナ禍を振り返り、未来と向き合う
壁や床一面に貼り付けられたおびただしい画像が鑑賞者を取り囲む。
エヴァン・ロス《あなたが生まれてから》2023年
エヴァン・ロス《あなたが生まれてから》2023年
そして、展覧会の最後を飾るチャ・ジェミン《迷宮とクロマキー》は、インターネットが普及した韓国社会において、欠かすことができない配線を整備する作業者の姿を追う映像作品だ。
チャ・ジェミン《迷宮とクロマキー》2013年
新型コロナウイルスのまたたく間の流行、そして全世界規模に行われた感染症対策のなかで、私たちはグローバル社会のなかにいることを否応なしに実感することとなった。そして、グローバル化を続ける社会のなかで、リモート化していく個人。展示作品を通して2つの概念、視点からコロナ禍の社会を振り返ることで、ポストコロナの世界と向き合う。これからの未来を考えるためにも見ておきたい展覧会だ。
取材・文・撮影:浦島茂世
<開催概要>
『遠距離現在Universal / Remote』
2024年3月6日(水)~6月3日(月)、国立新美術館で開催
公式サイト:
https://www.nact.jp/exhibition_special/2024/universalremote/index.html
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