串カツ店の「ソースの二度づけ禁止」…違反したら退店しなければならない?
という「承諾」があって、初めて契約が成立することになるのです。
■そもそも店側が決めたルールの拘束力は?
民法の大原則として「契約自由の原則」というものがあります。これは読んで字のごとく、「私人と私人の間の契約は、(公序良俗に反しない限り)自由である」という原則のことです。
つまりお店は、“いつ”“誰と”“どのような契約を締結するか”を決める自由があり、お客さんも、“いつ”“どのお店と”“どのような契約を締結するか”を決める自由があります。
そのため、お店側が「ソースの二度づけ禁止」というルールを明示し、お客さんが同意した以上、「ソースの二度づけ禁止」には、契約上の拘束力が生じます。
また、明示されていなかったとしても、串カツ屋における「ソースの二度づけ禁止」という慣習が認められる場合には、お客さんの黙示の同意が認められることになり、法的拘束力が生じるでしょう。
(関西では慣習があると認められそうですが、関東では未だそのような慣習があると認められにくいかもしれません)
■お店のルールを守らないお客さんを追い出すことは可能か?
お店とお客さんとの間には「ソースの二度づけ禁止」