サッカーで接触相手が重傷で賠償命令…スポーツの事故で責任を負うのはどんな時?
なお、裁判で争う場合には、競技中のビデオなどによってプレー中の様子がわかると、強力な証拠になりますが、不法行為の消滅時効は損害と加害者を知ってから3年が原則です。
大昔の事故については不法行為が時効になっているケースが多いと思います。
本件の裁判例は、負傷結果を重視しすぎたものとの評価もあるようですが、ルールの遵守や予見可能性を基に責任を判断するのが基本ですから、過度に委縮する必要はないでしょう。
今回の裁判は一審判決に対し控訴されたため、未確定です。上級審での判断も、今後の参考になります。
*著者:弁護士 星野宏明(星野法律事務所。不貞による慰謝料請求、外国人の離婚事件、国際案件、中国法務、中小企業の法律相談、ペット訴訟等が専門。)
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