法律の落とし穴?リベンジボイスは現在の法律で取り締まれないって本当?
とはいえ、自分のプライベートの性的な声や音を勝手に公開され、それを不特定多数の人が聞いていると思うと気持ち悪くてたまりませんし、犯人に対して「許せない」「やめてほしい」と思うのが普通でしょう。
別の罪に該当する可能性はある
リベンジボイスはリベンジポルノ防止法の対象にはなりませんが、名誉棄損罪、脅迫罪、ストーカー規制法違反(ストーカー行為等の規制等に関する法律)に問われる可能性はあります。
名誉棄損罪は、人の社会的評価の低下をもたらす情報を、不特定多数の者が認識可能な状態にした場合に成立する罪で(刑法230条1項)す。
リベンジボイスの内容によっては、名前、勤務先、通学先も録音されているケースもあり、内容次第で性的な声を発している人物がどこの誰か特定できてしまうこともあります。また、音声の内容によっては、「性的にふしだらだ」といった印象を抱かせ、社会的評価を低下させられることもあります。
このようなケースでは、声の持ち主の名誉を棄損したとして名誉棄損罪に該当する可能性があります。この場合の罰則は、3年以下の懲役もしくは禁錮または50万円以下の罰金です。