【実録|弁護士は見た!】詐欺被害金を取り戻せたケース
レンタルオフィスを利用している詐欺師、詐欺業者は多くおりますので、注意が必要です)。
ただ、ご相談のケースでは幸いにも、詐欺師が「まだ騙せている」と思いこんでおり、また、まだお金を取れるとも思っているようで、電話での連絡が来ていたのです。
そのため騙されたふりを相談者の方にはしてもらい、呼び出すことにしました。
後日、指定された喫茶店で、相談者の隣の席に陣取り、スマホでの録画と録音をしながら待つと、とてもふてぶてしい感じの詐欺師が来ました。
最初はリラックスさせるためか、笑いを交えながら、雑談をテンポよく進めていました。
そして、お金の話は自分からしません。
様子を窺っているのでしょうか。
そこで、相談者からお金の催促があった旨の話を振ると、思い出したかのように、詐欺話を話しはじめたのです。
お金の支払の場面となり、相談者が財布からお金を出し、詐欺師に渡そうとしたその瞬間、当職が「ちょっと待った」と割って入りました。「そのお金何に使うんですか」という話から入り、名刺を渡したうえで、きっちり問い詰めました。
身分証明書を出してもらい、二つ持っていた携帯電話の番号を押さえ、支払済のお金を返金するよう迫りました。