2019年10月2日 20:00
年収中央値の意味とは?計算方法&男性・女性の違いをFPが解説!
上記の一部の方とは、企業の営業職になれたような方で、そして成功した方が基本と言えるでしょう。まだまだ女性には厳しいのが世の中の現実かもしれません。
社会人の中でも就職氷河期世代は……
ここからは、中央値に絡む重要ポイントについてお伝えします。まずは、最近よく言われる就職氷河期世代についてです。知るぽると(金融広報中央委員会)の平成30年「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯)」によると、各世代の貯金額は以下の結果となっています。
- 20代:平均貯金額…128万円、中央値5万円
- 30代:平均貯金額…317万円、中央値40万円
- 40代:平均貯金額…657万円、中央値25万円
- 50代:平均貯金額…1043万円、中央値100万円
平均で見れば年齢とともに貯金額も順当に増えていっているように感じますが、中央値で見ると現役社会人の中で40代だけが下がっていますね。また内閣府の平成30年「40代の平均賃金の動向」によると、40代の賃金だけが下がっている結果です。中央値で見たら……どうでしょうね。
これらの結果も踏まえて、最近では統計の基本も「平均」ではなく、中央値を基本とする議論もされているようです。