個人年金保険料控除の仕組みとは?対象条件・条件金額などをFPが徹底解説!
(2) Bのみを申告
Bは新契約で年間保険料が5万2,000円ですから、控除額は3万3,000円です。
- (52,000×1/4)+20,000=33,000
(3) AとBの両方を申告
AとBの控除額を合計すると8万3,000円ですが、上限の4万円までしか控除が受けられません。
(1)~(3)の結果からおわかりいただけるように、両方とも申告するより、Aのみを申告した方が控除額が大きくなります。具体的には、以下のように申告するのが得ということになります。
- 旧保険料が6万円を超えるケース…旧のみ
- 旧保険料が6万円以下のケース…新旧を合算
控除を受けて税金を安くするには?
税制適格特約付き個人年金保険に入っている場合には、個人年金保険料控除を適用して税金の申告をしましょう。忘れるとせっかくのメリットを享受できません。
控除証明書はとっておく
個人年金保険料控除は自動的に受けられるわけではなく、年末調整や確定申告の際に、控除証明書を添付して申告しなければなりません。控除証明書は、毎年10月頃保険会社から郵送されてくるので、捨てずにとっておきましょう。
なお、うっかり証明書を捨ててしまった人や、紛失してしまった人は、保険会社に再発行を依頼できます。