個人事業主が加入すべき保険とは?リスク対策におすすめの制度&種類をFPが解説
第4の選択肢個人年金保険
個人事業主最大の弱点は、厚生年金がないことによる老後年金の不足です。
会社員の場合は厚生年金に加入できて、しかも保険料を会社が半分負担してくれているというかなりのメリットがある一方、個人事業主は国民年金のみなので将来受け取れる年金額が非常に少なくなります。
そこで老後年金を確保する手段として、個人年金保険を活用することもできます。個人年金保険とは年金の民間バージョンで、契約の際に年金を受け取る年齢を任意で決めて、その年齢になったら年金を受け取るというタイプの保険です。
受け取る方法としては一定期間年金が受け取れるタイプと、一生涯年金を受け取れるタイプがあり、それぞれ保険料が異なります。最近では保険料をドル建てで運用することで、将来受け取れる年金額を増やせる外貨建変額年金といった保険も出てきています。
ただし、変額年金は投資としての側面があり、元本割れのリスクがあるので注意が必要です。
個人事業主の退職金として人気の共済とは
会社員にはあって個人事業主にはないものといえば退職金です。
企業については退職金制度がある場合、退職の際にまとまったお金が支給されますが、個人事業主の場合はそういった制度が基本的にないため、老後資金に困ってしまうことがあります。