2020年8月16日 14:00
債券投資の利回りと利率の違いとは?基礎知識&計算方法を専門家がわかりやすく解説!
短期金利が低い状態なので住宅ローンの変動金利も低くなり、住宅を購入しやすくなるのです。
景気後退時に見られる「逆イールド」
フラット化
イールドカーブは、必ずしも右肩上がりで推移するわけではありません。順イールドは、好景気のときに見られるイールドカーブです。景気拡大はいいことですが、加熱するとインフレになり、株や土地の価格が本来の価値よりも大きく上昇してしまう可能性があります(バブルの発生)。
そこで日本銀行などの中央銀行は、金融政策で短期金利を引き上げ、長期金利と同等の水準になるように利回りをコントロールします。これを「フラット化」といいます。
しかし、短期金利が長期金利を上回る状態(逆イールド)になると、今度は景気後退が懸念されます。米国では2年国債と10年国債の利回りを比較するのが一般的です。
米国では、2000年や2007年の景気拡大終盤で逆イールドが発生。その後に景気後退が訪れたことから、マーケット関係者は景気後退の予兆として重視しているのです。
逆イールドが発生する状態とは
イールドカーブ(利回り曲線)は、通常緩やかな右肩上がりを描きます。満期までの期間が長くなるほど価格変動リスクが高くなるので、投資家がリスクに見合った利回りを求めるからです。