2023年5月12日 12:00
神奈川県民の多国籍キャストが演じる KAAT神奈川芸術劇場『虹む街の果て』稽古場レポート到着 カンフェティでチケット発売
言葉の存在も、そしてお互いのアイデンティティですらもニジんでいるかのようだ。
休憩時間を使って市民参加者に話を聞いてみた。話の途中でギターも披露するアリソン・オパオンはフィリピン出身。普段は仕事の傍らシンガーソングライターとしても活躍している。暮らしているのは鶴見だというが、横浜以上にカオスな街だ。前作に引き続いての出演で「今回もタニノさんが参加者を探していると聞いたもので」参加を決めたという。今回は自作の曲を歌うチャンスもあると嬉しそうに話してくれた。
もう一人、笑顔が印象的な馬(マー)双喜は、中華街にある「馬さんの店 龍仙」の経営者で、やはり2回目の参加。「出演者を探しているという話はまず発展会(横浜中華街発展会協同組合)に持ち込まれました。
会の理事でもある私にも話が来たのですが、なかなか参加者が見つからなくて、自分が参加することになりました。とても楽しく参加しています。もともと芸能は好きで、この劇場(KAAT)にもお客さんとして良く観に来るんです」と話す。エンタメに強い上海で生まれ育った“上海っ子”らしい話だ。
もう一人、あるシーンでは小さなトランポリンの上で踊るビルラ・スニルはインド出身。